自分で剪定してみよう ー柿の木編ー

この記事は、弊社発行の『花梨の樹 2022年 秋季号』から抜粋、加筆したものです

以前、庭木を自分で剪定するためのコツを記事にさせていただいたのですが、お客様から「やってみたよ!」と言っていただけるのが嬉しかったので、樹種を絞ったやり方もちょっとずつご紹介してみたいと思います。

柿の木は、秋に実が熟したときに、収穫を兼ねて剪定するのが一石二鳥でよいタイミングです。
実を収穫しやすいように小さくしたいと要望されることの多い木ですが、収穫しやすさと実成りの豊かさ、さらには美観も整えるというのはなかなか難しいです。
大きくし過ぎず、実もそれなりに期待できるように切るためには、枝の先を切り詰めないことが大切です。枝先を切ると、その枝の成長は止まってしまうので、切るなら必ず脇芽の分岐点のところか、根元まで戻すようにしてください。

脇芽に戻す際、幹から外側に向かって伸びている枝のところで切ると自然な姿に見えやすいです。
また、既に実が付いた枝に翌年以降再び実をつけることはないため、これも収穫を兼ねて脇芽に戻すか、根元で切るようにします。
今年実をつけていない新しい枝は、翌年実をつける可能性があるので、邪魔にならない枝から優先的に残すようにしましょう。
長く伸びた枝を脇芽に戻し、枝が込み合っているところを適宜間引いてあげれば樹形も整いますし、夏場に葉が茂ったときに蒸れにくくなって、木の健康のためにもなりますよ。

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