植木の里親探し

この記事は、弊社発行の『花梨の樹 2021-2022年冬季号』からの抜粋を含みます

大切にされていた庭木を引き取ります、さしあげます

私たちの仕事は、木を植えること以上に伐採や撤去をする方が多いのが実情です。「植える」「切る」どちらも仕事としては必要で、生かすも殺すも植木屋の仕事だと思い、日々ありがたく仕事をさせていただいているのですが、正直後者の方はいつもどうにかしてやれないものか?と思いながら仕事をしています。

そこで、すべての木を救うことはできないのですが、顧客様の事情で不要となった「思い入れのある木」を私たちの畑に一旦引き取り世話をし、必要とされている新たなお客様のもとへと運ぶつなぎ役になれたらと考えました。植木を移動する作業を「移植」と言います。移植には「根回し」という、掘り取る1年くらい前にあらかじめ大きな根を切って細根を出させ、移植の成功率を高める下準備の方法があります。1、2年先に考えられている方などもお早めに知らせてもらえれば、いきなり根を切って運ぶ「一発堀り」よりも活着率を高める「根回し」で、植木を傷めず移動させることができます。

とはいえ植木もやはり生き物ですので、どうしても移植が難しい木というのもあります。
移植に適した木、適さない木の例を以下に少し挙げておきますので、参考になさってみてください。

比較的移植しやすい植木
または里親の要望が多い人気の樹木

モミジ、ハナミズキ、オリーブ、サクラ、マツ、マキ、レモンやミカン等の柑橘類

引き取りが難しい樹木

年数が経ちすぎた古木、樹高7m以上の大きくなりすぎた樹木
過去に植えた樹木ではなく、その場所で種から成長した実生木(みしょうぼく)

植木を掘り取る時期は、木々の休眠期である冬場がベストシーズンです。もちろんそれ以外の時期でも受け付けておりますので、上記にあてはまる方は是非一度私たちにご相談ください。
お電話でもメールでも、「植木の里親探してます」とおっしゃっていただければ、兵庫県内を目安に対応いたします。

お気軽にお問い合わせください。079-451-5671受付時間 8:00-17:00 [日・祝日除く ]

お問い合わせ

気になる作業費用ですが、やはり作業の手間が多くなりますので、伐採するよりもかかってしまいます。「やむを得ず撤去の必要があるけれどもどうしても生かしたい木がある」といった際にご検討いただければと思います。また、今後植木を植える予定で「里親になっても良いよ」という方がおられましたら、樹木のお代は不要で、植え付ける手間賃で作業いたします。こちらもご希望あれば早い段階でご予約をいただいていたら、良い植木がでた時にスムーズに運べるかと思います。

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